有害物質の分析技術

顕微鏡

国際規格に準拠の試験方法

金属材料やプラスチック材料などを製造し、電子機器メーカーや家電メーカーに供給しているメーカーでは、自社製品の成分分析が求められるようになりました。取引先の企業が欧州連合加盟国に製品を輸出する場合に、ROHS指令の対象となる有害物質が製品中に含まれていると出荷できなくなるからです。そのため材料メーカーでは自社製品のROHS分析を行い、規制対象物質が含まれていない点を証明することで取引先の信頼を得るように努めています。社内に必要な分析設備を整えていない材料メーカーがROHS分析を行うには、専門の分析機関に依頼しなければなりません。金属やプラスチックなどの材料中に特定の物質がどの程度含まれているかを調べる方法としては、さまざまな分析技術が確立されています。ROHS分析として信頼できるデータを得るにはどの方法でもいいというわけではなく、国際規格に準拠した試験方法と分析装置が必要です。ROHS分析の対象となるのは鉛・カドミウム・水銀・六価クロムの重金属類4種類だけでなく、臭素系難燃剤2種類とフタル酸エステル4種類の合計10物質に及びます。それぞれ分析方法が異なり、鉛やカドミウム・水銀ではICP発光分光分析法や誘導結合プラズマ発光分光法・原子吸光分析法が国際規格に準拠した分析法です。クロムは蛍光X線分析法で簡易的に検出できますが、六価クロムを精密に分析するにはジフェニルカルバジド吸光光度法などの試験方法が欠かせません。この他にも臭素系難燃剤のROHS分析には、ガスクロマトグラフ質量分析計という専用装置を使用して試験が行われます。フタル酸エステルについても同様の分析法が有効ですので、ROHS分析を依頼する際の参考にするといいでしょう。いずれもマイクロウェーブ分解装置やセルフクリーニングイオン源による溶媒抽出の前処理をした上で、それぞれの専用装置を駆使しながらROHS分析が行われるのです。

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